西河です。 ─ 「思考停止」というキーワード ─
西河です。
前のコラムで岡島さんが言われていた、
> 「上から降ってくる仕様をこなす」仕事に慣れてしまうと、大事なことを忘れてしまいます。
という部分は、私も問題意識を持っていました。
顧客の要件を明確にして、きっちり見積もりして、仕様どおりの動作品質レベルで、期日までに納品する。ソフトウェア開発プロジェクトの中には、生産管理という意味でのマネジメントに目的を置いてしまっている場面も少なくないように感じます。
こうした、うまくいっていない、停滞がちな状況に共通した問題であり、自分でも注意しているのが、「思考停止」というキーワードです。
考えをやめたところが、自分の描ける成功の限界であり、それ以上の成果は偶然でしか得られません。ソフトウェア開発に限らず、あらゆることに取り組むとき、本当の目的は何か、本質は何か、もっと良いアイデアは・・・・と、どれだけ考えられているかが成功の鍵を握っているように思います。さらに、この「考える」という行動は、誰にも邪魔されないし、制約や障壁、リスクもありません。自分の可能性を広げるための基本的な行動と言えます。
アジャイルソフトウェア開発というと、開発の進め方(プロセス)や、ペアプログラミングなどのプラクティスに目がいきがちです。しかし、少し踏み込んで考えてみると、それらプロセスやツール・プラクティスは、アジャイルの根底にある目的(ビジネス・顧客も含めた本質的な成功)を達成するために導き出された手段の一つであることに気づきます。これらをヒントに、自分のプロジェクトでやるべきことは何なのかを考えることができます。アジャイルは、まだまだ未成熟なソフトウェア開発の未来を考える上で、非常に示唆にとんだテーマのひとつです。
AgileJapanは、顧客やマネージャ、エンジニア、ソフトウェア開発に関わるすべての人にとっての「考える」場でありたいと考えています。
ということで、アジャイルを一緒に考え続けてきた前川直也さん、おねがいします!




